Special 特集

「親子で学ぼう!防災体験会in荒浜」を開催しました!

Interview

11月9日(土)、穏やかな秋晴れの空のもと、若林区荒浜地区で初めてとなる親子防災体験会を開催しました。防災レンジャーとの防災クイズや避難の丘への津波避難体験、サバ・メシ体験など盛りだくさんのイベントです。

荒浜地区ではここ数年、防災集団移転跡地利活用事業により、魅力的な施設が続々とオープンしています。

そのうち今回は、都市型アウトドア拠点施設「深沼うみのひろば」、自然の中でバーベキューが楽しめる「Garden Kitchen海と風」に伺いました。

まずは「深沼うみのひろば」での防災学習からスタート。 施設を運営する今野不動産株式会社の橋本さんより、荒浜地区の歴史や震災での被害、復興状況などを紹介いただきました。

「荒浜・深沼は400年もの歴史がある地域。かつては半農半漁の暮らしが営まれ、古くからの伝統を受け継ぎ、近隣住民や親戚付き合いが盛んな地域でした。東日本大震災の津波により大きな被害を受け、多くの住民の方が大切な人や住まいを失いました。そのため、仙台市はこの地域を住宅などの建設を制限する災害危険区域に指定し、防災集団移転の対象となりました。再びこの地に多くの人に来てもらい、にぎわいを取り戻したいとの思いから、深沼うみのひろばを設置することとなりました。」

続いては、本日のスペシャルゲスト、東北福祉大学 防災レンジャー(と悪役)の登場です。

防災レンジャーと一緒に、災害時のエコノミークラス症候群の防止を目的として考案された「さんあい体操」にチャレンジ。腕を伸ばしたり、膝をマッサージしたり。

さんあい体操で身体が温まった後は、防災クイズに挑戦!備蓄しておく水の量や、津波の速度等についての○×クイズです。皆さん、ほとんどの問題に正解!さすがです!!

最後は消火訓練です。悪役が引き起こした火事を消すため、子どもたちは消火器の使用方法を学び、無事消火できました。

深沼うみのひろばでの防災学習の後は、「津波からの避難の手引き」を見ながら、津波避難についてDate fm 名護さんから説明いただきました。

「今、ここで大津波警報がでたら…どう行動しますか?そんな時、日頃からの備えと家族での話し合いが大切になってきます。また、津波から避難する場所を決めて現地を確認しておくことも重要です。避難のポイントとしては、

・津波警報がでたら「津波避難エリア」の外に避難する

・45分以内での避難完了を目標に動く

・原則は歩いて避難。難しい場合は車を使うことも可能です。

・「津波避難エリア外」への避難が難しい場合は、近くの避難施設・避難場所へ急いで避難

ここから津波避難エリアの外に行くのはなかなか大変ですね。そんな時、ここ荒浜地区では「避難の丘」へ避難することになります。それでは実際に「避難の丘」に登ってみましょう。」

準備を整え、みんなで荒浜小学校向かいの避難の丘に向けて出発です。

ゆっくり歩いて15分くらいで避難の丘に到着。高さ約11mの頂上まで階段を上ります。

荒浜小向かいの避難の丘は、宮城県が公表した新たな津波浸水想定に基づき、かさ上げ工事を行っています。令和7年1月の完成後には約6,400人が避難できます。

最後は、サバ・メシ体験会場となるGarden Kitchen海と風に移動します。

サバ・メシとは災害時に簡単に作ることが出来る非常食「サバイバル・メシ」の略称です。今回は焼きそば麺を使ったミネストローカネ、じゃがりこポテトサラダ、アルミ缶を使った炊飯の3品に挑戦します。

グループに分かれて、早速調理をスタート!ミネストローカネは震災に若林区内の避難所で支援物資を使い作られたレシピです。

テラスでは空き缶を使った炊飯チームが奮闘しています。細く切った牛乳パックを燃料に、約25分火を焚き続けます。しばらく蒸らしてからアルミホイルを外すと、ふっくらご飯の出来上がりです。

じゃがりこポテトサラダはとっても簡単。じゃがりこにお湯を入れて、2分待ってから混ぜ、マヨネーズで味を調えたら完成です。子どもたちにも大人気!じゃがりこが、腹持ちのよいおかずに大変身!

ミネストローカネも完成し、みんなでいただきます。野菜たっぷり、焼きそば麺でお腹も満たされ、大好評でした。

今回のイベントを通して、防災についての知識を身に着けるとともに、いざという時にどうしたらいいのか考えるきっかけになればと思います。

今後も楽しみながら防災ついて学ぶことができるイベントを考えていければと思います。

イベントに参加された皆様、スタッフの皆様、大変お疲れ様でした。

ほかのインタビューを読む